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レベル0 / 全体

会社運営を、
時系列で学ぶ。

モデル会社の設立から決算・申告までを時系列で追い、各場面で必要になる会社法、税務、労務、会計、財務を学びます。

主要な公的資料はサイト内で概要と重要点を確認できます。実際の手続や適用要件を確認する場合は原典へ進みます。

時系列の学習を始める ↓

前提 / モデル会社

学習で使用する
モデル会社

株式会社コンパスワークス。Web制作と小規模SaaSを手がける、代表者1人から始まった会社です。

この会社の設立、受注、経費、採用、給与、融資、決算、申告を時系列で扱います。

各専門領域を個別に学ぶのではなく、同じ会社の中で複数の制度がどう関係するかを確認するための共通ケースです。

設立
2026年4月
資本金
300万円
決算期
3月
開始時の従業員
0名
代表者
1名
事業
Web / SaaS

03 レベル1 / 場面

会社運営を時系列で確認する

設立から決算・申告まで、会社で発生する主要な場面を順番に確認します。

01APR

場面 01 / APR

会社を設立する

登記が終わると会社は成立します。ただし、そこで会社づくりが終わるわけではありません。設立直後は、税務・社会保険・銀行口座など、会社を実際に動かすための手続が一気に始まります。

会社設立は「登記」という一点ではなく、登記を起点に税務・社会保険・会計の運用が始まるイベント。

税務署への届出法人設立届出書は原則として設立登記の日から2か月以内。青色申告を第1期から使う場合は、設立後3か月と第1期末のうち早い日の前日までが基本です。

社会保険は別ルート法人として健康保険・厚生年金の適用を受けるための新規適用届など、税務とは別の手続が発生します。

02MAY

場面 02 / MAY

初めて仕事を受注する

最初の売上は、単に「仕事が取れた」という出来事ではありません。契約条件、請求、消費税、入金条件、場合によってはフリーランス法や取引適正化まで、会社の外部との関係が初めて実務として動きます。

受注は売上の入口ではなく、契約から回収まで続く一連の取引プロセス。

契約条件を先に固定する業務範囲、金額、納期、検収、支払期日などを曖昧にしないことが、後の請求・回収トラブルを減らします。

請求と売上は同じではない受注、役務提供、請求、入金は別のタイミングで起きます。会計と資金繰りではこの時間差が重要です。

03JUN

場面 03 / JUN

経費と帳簿を整える

日々の経理は、決算のために数字を入力する作業ではありません。取引の証拠を残し、会社の状態をあとから説明できるようにする仕組みです。

経理の本質は「後で正しく説明できる記録」を継続して作ること。

帳簿と証憑をセットで考える仕入税額控除では帳簿と請求書等の保存が基本。取引日、相手方、内容、金額などを記録します。

会計と税務は完全には一致しない会計上は費用でも、税務上は損金算入に制限がある項目があります。交際費などが典型です。

04JUL

場面 04 / JUL

高額なPCを購入する

高額なPCや設備を買うと、「払った金額をそのまま今期の経費にする」という感覚が通用しないことがあります。長く使うものは資産として計上し、複数年に分けて費用化する減価償却が基本になります。

資産購入では、現金の支出時点と会計上の費用化時点がずれる。

支出=即費用ではない長期間使う資産は、取得時に資産計上して耐用期間等に応じて費用化します。

少額資産には別ルールがある取得価額によって、一括費用化・一括償却・中小企業向け特例などの候補が変わります。

05AUG

場面 05 / AUG

初めて社員を雇う

社員を1人雇うと、会社の中に「雇用」という新しい関係が生まれます。給与を決めるだけではなく、労働条件の明示、社会保険、労働保険、雇用保険など複数の制度が同時に動き始めます。

採用は人事イベントではなく、労務・社会保険・税務・会計を同時に開始するイベント。

労働条件は書面等で明示する賃金、労働時間、契約期間など、法令上明示すべき労働条件があります。

社会保険の資格取得を行う適用事業所で被保険者になる従業員を採用したら、健康保険・厚生年金の資格取得届につながります。

06SEP

場面 06 / SEP

初めて給与を払う

給与支払日は、会社から従業員へ月給を振り込むだけの日ではありません。総支給額から社会保険料や源泉所得税などを控除し、会社が預かった金額を後で各機関へ納めます。

給与計算は、従業員への支払と会社による税・社会保険の徴収事務を同時に行う処理。

総支給から控除して手取りを出す基本給・手当等から社会保険料、源泉所得税等を控除して差引支給額を算定します。

税額表は条件に応じて使い分ける給与の支給方法や扶養控除等申告書の提出状況により、月額表・日額表や甲欄・乙欄などの使い分けが生じます。

07OCT

場面 07 / OCT

銀行から資金を借りる

黒字でも現金が足りなくなることがあります。売上が立ってから入金されるまでの時間、設備投資、給与などが重なると、利益と手元資金は別の動きをします。

融資は資金不足を埋めるだけでなく、将来のキャッシュフローを設計する行為。

資金繰り表で現金の未来を見る売上・仕入・固定費・借入返済などを入出金時点で並べ、資金不足が起きる月を予測します。

融資では事業の説明が必要必要資金、調達方法、売上見込み、返済可能性などを事業計画として整理します。

08DEC

場面 08 / DEC

年末調整をする

毎月の給与で源泉徴収している所得税は、その時点では概算です。年末調整では、その年の給与総額や各種控除を反映して、1年間に納めるべき所得税額と毎月天引きしてきた税額との差を精算します。

年末調整は、毎月の源泉徴収を年間の正しい税額へ合わせ直す作業。

対象者と申告書を確認する全員が同じ扱いではないため、対象者と各種申告書の提出状況を確認します。

年間税額との差を精算する毎月源泉徴収した税額の合計と、年末に計算した年税額との差額を還付または追加徴収します。

09JAN

場面 09 / JAN

役員構成を変更する

役員が辞任したり、新しい取締役を選任したりすると、会社内部の意思決定だけで終わりません。決議・就任承諾などの会社法上の手続と、登記簿を書き換える商業登記がつながります。

役員変更は、会社内部の意思決定を商業登記によって外部へ反映するプロセス。

まず会社法上の決定をする機関設計や変更内容に応じて、株主総会等で選任・解任などを決定します。

証拠書類を残す議事録、就任承諾書など、決定と本人の意思を示す書類が登記手続につながります。

10MAR

場面 10 / MAR

初めての決算を迎える

決算は、1年分の仕訳を集計して数字を確定させるだけではありません。売掛金や固定資産、未払費用などを整理し、会計上の利益を確定した上で、税務上の調整へつなげる節目です。

決算は、1年間の会社活動を会計数値へ変換し、税務申告と翌期経営につなぐ節目。

期末時点の状態を確定する現預金、売掛金、未払金、固定資産など残高が実態と合っているか確認します。

会計利益から税務へ進む会計上の費用と税務上の損金が一致しない項目を調整し、課税所得を計算します。

11APR

場面 11 / APR

役員報酬を決める

役員報酬は、従業員給与のように『今月から自由に変える』感覚では扱えません。会社法上は報酬決定の手続があり、法人税上は損金算入できる給与の形が限定されています。

役員報酬は、会社法の決定手続と法人税の損金算入ルールが重なる領域。

決定機関を確認する定款の定め等がない場合、株主総会で報酬等を定めるのが基本です。

税務では支給パターンが重要定期同額給与、事前確定届出給与など、損金算入できる役員給与の類型が定められています。

12JUN

場面 12 / JUN

初めて請求書を発行する

請求書は『金額を書いて送る紙』ではありません。消費税のインボイス制度では、買手が仕入税額控除を受けるための証憑として重要な役割を持ちます。

請求書発行は、売上回収・消費税・証憑保存をつなぐ業務。

インボイスの記載事項を満たす登録番号、取引年月日、内容、税率ごとの対価・税額など、適格請求書として必要な項目を確認します。

売手と買手で義務が違う売手には交付・写し保存、買手には帳簿・請求書等の保存という別々の役割があります。

13FEB

場面 13 / FEB

社員が退職する

社員の退職は、最終出勤日で終わるわけではありません。最終給与、健康保険・厚生年金の資格喪失、雇用保険、源泉徴収票など、会社側の後処理が続きます。

退職は、雇用関係を労務・社会保険・税務の各制度で閉じる作業。

社会保険の資格喪失退職等により被保険者資格を喪失するため、健康保険・厚生年金の資格喪失届を行います。

雇用保険の喪失・離職手続雇用保険の資格喪失届や、必要に応じて離職証明書等の手続が関係します。

14APR+

場面 14 / APR+

法人税を申告する

決算書が完成しても、その利益にそのまま法人税率を掛けるわけではありません。会計上の利益を出発点に、税務上の益金・損金のルールに合わせて調整し、課税所得を計算します。

法人税申告は、会計利益を税務上の所得へ組み替えて申告・納税する工程。

会計利益と課税所得を区別する交際費や役員給与など、会計上費用でも税務上の損金算入に制限があるものを調整します。

法人税と消費税は別計算消費税は本則課税・簡易課税など別の仕組みで税額を計算します。

15MAY+

場面 15 / MAY+

定時株主総会を開く

決算が終わると、会社の一年は株主へ報告・承認する段階に進みます。定時株主総会は、計算書類の報告・承認だけでなく、役員の任期や報酬など会社の重要事項を決める場にもなります。

定時株主総会は、1年間の経営結果を会社法上の意思決定へつなぐ節目。

決算内容を株主へ示す会社の機関設計等に応じて、計算書類の承認・報告などを行います。

役員関係の議案を確認する任期満了、選任、報酬など、必要な議案があればこのタイミングで決議します。

05 レベル3 / 資料要約

資料一覧

79件の公式資料・実務解説を検索できます。

06

サイト方針

情報の扱い方

Kaisha Compassは、法務・税務・労務・会計を自前で薄く再解説するサイトではありません。実際の会社イベントを起点に「何を知る必要があり、どの資料を読めばよいか」を整理します。

01一次情報を先に

法務省、国税庁、厚労省、日本年金機構などを基準にする。

02実務解説は理解補助

難しい制度を理解する民間解説を、公式資料とは分けて示す。

03改正を追える構造

各リンクの確認日と適用時点をデータとして持つ。